還暦祝いの相場について
祝い金のマナーと金額について
現金でお祝いをする場合は、本人が活動的で使い道がすぐに連想されるといったときに限ります。
せっかくのお祝いを使って買い物などをするのに、他の人の援助がなければ出かけられないという状態のお年寄りには、かえって負担になるかもしれないということを十分に考えてお贈りください。
贈る相手・・・金額
両親・兄弟の場合・・・2万~5万円
祖父母の場合・・・1万~3万円
親類の場合・・・5千円~1万円
ご祝儀袋の書き方について
水引:紅白や金銀の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「敬寿」「賀寿」「祝六十歳」「還暦御祝」など
表書き/姓名:上書きよりやや小さめのフルネーム
おすすめなプレゼントについて
60歳の還暦では、「赤いちゃんちゃんこ」の習わしにちなんで、赤い色のセーターやベスト、シャツ、ブラウスといった衣料品がよく用いられます。
また、色にこだわることなく、絵筆や釣り竿といった趣味に生かせる品、日常生活を快適にする品を選んでください。
好きなお芝居の上等の席のチケットなども良いアイデアです。時期によって、マフラーなども喜ばれます。
いずれにしても、本人が選ぶものよりも少し若向きのものをお選びください。
おすすめの品物:歌舞伎などの観劇チケット、旅行券、釣り竿、絵筆、和装小物、陶磁器、ゴルフクラブ、ゴルフクラブのカバーセット、茶道具、碁盤、漆器、アクセサリー、日本酒やワインなどのお酒
また、健康を損ねている方には、健康の回復を祈って、「電気毛布」や「羽布団」などを贈るのもオススメです。
タブーなお祝いギフトについて
冠婚葬祭の贈り物は、現金や品物です。贈り物は、人間関係をスムーズにする、日本の礼儀のひとつでもあります。最近では、そのマナーや慣習もゆるく、薄れつつあります。贈り物のタブーについても、あまり気にする人はいなくなってきています。
とはいえ、せっかくの贈り物でタブーは避けたいもの。知っていけば、相手に不快な思いをさせずに済む、最低限のものをご紹介いたします。
☆ハンカチ・・・ハンカチとは漢字で「手巾(てぎれ)」と書くため、手切れを連想させるので、NGです。また、白いハンカチは別れを連想させるのでタブーとされています。
☆櫛・・・「苦」や「死」を連想させる「くし」は縁起が悪い贈り物です。
☆日本茶・・・弔事に使われることの多い日本茶は、お祝いの贈り物には不適切とされています。しかし、お茶好きな相手へ贈る際には、オシャレなデザインのものを選べば失礼にはあたりません。
☆印鑑・・・印鑑を贈るということは、責任を持てという意味が込められるため、両親や兄弟、上司以外が贈るのは避けた方がいいでしょう。
☆時計・かばん・・・時計やかばんは勤勉を意味するので、目上の人に贈るときには注意が必要です。親しい間柄なら問題ありません。
☆履物・マット類・・・相手を踏みつけるという意味合いから、目上の人に贈る時には注意が必要です。親しい間柄なら問題ありません。
日本酒のマナーについて
日本酒は、「一升瓶2本で一対とめでたさ」を表します。数にはこだわりませんが、4本はNG。
2本や6本など、必ず4本以外の偶数の本数を贈るようにしてください
お祝いのお花の選び方と予算の相場について
60歳は多くの企業で定年退職の年齢でもあります。
職場で贈り物をする場合は、品物や金券に、花束を添えて贈るケースが主流です。
花を贈るときは、還暦祝いの基調色は「赤色」ですので、赤い色の花を中心とした花束を注文すればよいでしょう。
なお、最近では、大きくて派手な花束よりも、持ち帰りやすい小さめのタイプが主流です。
還暦祝いに花束を送る場合の相場は、4千~1万円ぐらいになります。
お祝いを贈る時期について
お祝いを贈る時期は、誕生日の一週間前から誕生日の前日までの間にします。祝賀会がある場合は、当日に持参されても結構です。
ギフトに添えるメッセージカードの文例について
・ご長寿バンザイ! いつまでも健康で、明るく楽しい日々を送られますよう、お祈りいたします。
・還暦おめでとうございます。いつまでもご健康で明るくお過ごしくださいますよう、お祈りいたします。
・つつがなく還暦を迎えられましたこと、お喜び申しあげます。いつまでもお元気で。あわせてご家族の皆様のご健勝をお祈りいたします。
・つつがなく還暦を迎えられましたこと、心からお祝いを申しあげます。一層のご健勝とご多幸をお祈りいたします。
・謹んで還暦のお祝いを申しあげます。いつまでも、お健やかでいらっしゃいますよう、心からお祈りいたします。
・謹んで還暦のお祝いを申しあげます。ますますお元気で長生きされますよう、お祈りいたします。
・めでたく還暦をお迎えの由、心からお祝い申しあげますとともに、ますますのご健勝をお祈りいたします。
・めでたく還暦をお迎えの由、心からお祝い申しあげますとともに、ますますのご健勝を祈念いたします。
「大人のマナー便利帳」より
「NTT D-MAIL」より