還暦祝いのお返しについて
内祝いのマナーについて
長寿の祝いを特別な誕生日のお祝いと考えれば、お返しは特に必要はありません。
とはいえ、長寿にあやかりたいという願いに応え、長寿のめでたさをともに祝うという気持ちから、お返しをしたらいかがでしょう。その場合、それぞれのお祝いに応じたお返しをするのではなく、一律にお礼をします。
時期について
お祝いのお返しは、本人が会を主催した場合は引き出物として当日お渡しします。
周囲の人が会を開いてくれて招かれた場合は、後日、記念品を贈ります。
金額の相場とおすすめグッズについて
現金をいただいた場合は、金額の半分から3分の1程度になります。
品物は、おめでたさを表すものがふさわしい品です。一般的には、赤飯や祝い菓子、「寿」の入った紅白の饅頭などが多いようです。
特に長寿にあやかりたいという願いに応える意味では、本人自筆の色紙や短冊を贈るのも喜ばれるでしょう。
【お返しの品】
赤飯・菓子の詰め合わせ、紅白饅頭、紅白砂糖、かつお節パック、名入れの花瓶など
のしの表書きの書き方について
水引:紅白の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「内祝」「還暦内祝」「還暦記念」「賀寿内祝」など
表書き/姓名:上書きよりやや小さめのフルネーム(名前の右肩に年齢を入れます)
お礼状のマナーと文例について
長い人生の節目を特に祝ってくれたのですから、感謝の気持ちを率直に表します。
お礼をする相手は、ほとんどが年下の人になるわけですから、自分の気持だけでなく、相手を思いやる言葉を入れたいものです。
本人が手紙を書くのが不自由であったら、身内の人が代わって礼状を出すのがマナーです。
【教え子へのお礼状の実例】
拝復 お祝いとご丁寧なお手紙、たいへんありがとうございました。
前ばかり見て、ふと気づいたらこの歳になっていたというのが正直な気持ちです。
教え子のみなさんに、長寿の祝いをしていただくようになったかと感慨深いものがあります。また、これまでの人生を振り返り、前ばかり見ていた私を周りで温かく応援し、お世話してくださってきた様々な方への感謝の念を強く抱いています。
老体に鞭打って、研究の道を歩み続けたいと考えますので、よろしくお願いいたします。
留学とのこと、祝賀会は気にせず、体に気をつけてご精進ください。帰国したら、連絡をください。留学の成果を聞けることを楽しみに待っています。
敬具
「贈答のルールとお金の事典」より